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オイル交換
更新日:2024.04.05 / 掲載日:2024.04.05

オイル交換しないと車の不調につながる 適切な交換タイミングは?

エンジンオイルの交換は、車の性能を維持し、寿命を延ばすために必要なメンテナンス作業です。定期的にオイル交換しなければ、エンジンに過剰な負担を与え、エンジンの性能低下や燃費悪化、故障につながる恐れがあります。

この記事では、エンジンオイルの役割やオイル交換の重要性について解説しています。

1.知っておきたいエンジンオイルの役割

車のエンジンを円滑に動かすためには、定期的にエンジンオイルを交換する必要があります。そこで、知っておきたいエンジンオイルの主な役割を5つご紹介します。

1.潤滑
エンジン内部にある部品同士の摩擦を抑え、スムーズに動かす

2.密封
シリンダーとピストンの隙間から燃焼ガスや爆発が漏れるのを防ぎ、燃焼効率を上げる

3.冷却
部品同士の摩擦や燃焼発生した熱を吸収し、高温になったエンジンを冷却する

4.清浄
エンジン内部に発生する汚れや不純物(スラッジや鉄粉など)を取り込み、オイルフィルターが詰まるのを防ぐ

5.防錆
エンジン内部にある金属部品に水分が付着しないように油膜を張り、錆や腐食を防ぐ

これら5つの役割を理解することで、オイル交換の重要性がより明確になります。

2.オイル交換しないと起こりうる問題

エンジンオイルの効果は永久に持続するわけではありません。エンジンオイルの役割を適切に果たすためには、定期的にオイル交換することが重要です。

エンジンオイルを交換せずに長期間使い続けると、上記で紹介した5つの役割を果たせず、エンジンに過剰な負担を与える原因になります。その結果、以下のような問題が発生するリスクがあります。

(1)エンジンの性能低下

エンジンオイルの役割を果たせなくなり、エンジンの性能が低下するため、車の寿命に悪影響を与える恐れがあります。

たとえば、劣化したエンジンオイルは粘度が低下し、潤滑作用が発揮されません。エンジン内部の部品同士の摩擦を抑えられなくなり、各部品の摩耗が進みます。

その結果、各部品が適切に動かなくなり、エンジンの性能が低下することにつながります。

(2)燃費の悪化

密封作用が低下し、シリンダーとピストンの隙間から燃焼ガスや爆発が漏れてしまいます。気密性が低下すると燃焼効率が悪くなるため、必要以上の燃料を消費し、燃費の悪化につながります。

また、潤滑作用の低下によって、エンジン内部の部品同士の摩擦が増え、ピストンなどがスムーズに動かなくなります。動かすためには余計な力が必要になるため、さらに燃料を消費し、燃費が悪化するでしょう。

(3)故障やトラブルが発生

エンジン内部を傷つけて故障させ、オイル交換より高額な修理費が発生するかもしれません。

エンジンオイルが取り込んだ汚れや不純物は、オイルフィルターで取り除いてからエンジン内部を循環します。しかし、長期間使い続けたエンジンオイルは汚れなどを多く含んでいるため、オイルフィルターが詰まる可能性があります。

詰まった場合、エンジンオイルをろ過できずに、汚れたままのエンジンオイルが循環することになります。その結果、エンジン内部の部品に汚れや不純物が詰まり、故障の原因になるでしょう。

また、冷却作用の低下によってエンジン内部が高温状態のままになり、オーバーヒートや焼きつき(金属部品が溶けて固着すること)などのトラブルにつながります。

3.オイル交換の目安

オイル交換は、基本的に「走行距離」と「走行時間」の2つを目安に実施しましょう。

ここでは具体的な目安を解説しますが、車種や使用状況によっても交換頻度は異なります。エンジンオイルの状態や残量を見て、オイル交換の必要性を確認する方法も後ほど紹介しますので参考にしてください。

(1)目安は走行距離や走行時間

普通自動車の場合、走行距離5,000kmから10,000km、または走行時間が6カ月から1年がオイル交換の目安です。なお、軽自動車は普通自動車より回転数が高いため、走行距離5,000km、または走行時間6カ月が目安になります。

また、オイル交換2回につき1回のペースでオイルフィルターも交換しましょう。古くなったオイルフィルターを使い続けると、エンジンオイル内に汚れや不純物が溜まり、エンジン部品が故障する原因になります。

(2)車種や使用状況に応じた交換頻度

オイル交換の目安は一般的なものであり、車種や使用状況によっても異なります。

以下に該当する場合、エンジンオイルにかかる負荷が大きく、早く劣化するため、オイル交換の間隔が通常の車より短くなります。

・エンジンの回転数が高いターボ車
・シビアコンディションでの走行が多い車

※シビアコンディションとは、短距離や渋滞、長時間のアイドリング、雪道や坂道といった過酷な走行環境のこと

(3)メーカー推奨の交換時期

各自動車メーカーで、推奨するオイル交換の時期を定めている場合があります。

たとえば、トヨタが推奨する交換時期は以下のとおりです。

車種標準交換時期シビアコンディションの場合
ガソリン車15,000km、または1年7,500km、または6カ月
ガソリンターボ車5,000km、または6カ月2,500km、または3カ月

参照:メンテナンスについて丨TOYOTA

推奨されているオイル交換の時期は、販売店や取扱説明書などで確認しましょう。

(4)エンジンオイルランプの点灯

オイルランプが赤く点灯している(イメージ)

エンジンオイルの残量が一定水準を下回ったときや、周辺部品にトラブルが発生したときなど、エンジンに異常があると、インストルメントパネルにあるエンジンオイルランプが点灯します。

ランプが点灯した場合、エンジンオイルが異常に減っていることや周辺部品に問題が起きていることがあります。

エンジンオイルの残量を確認し、異常に減っている場合は、部品のトラブルが原因で減るスピードが早まっているかもしれません。原因によっては、一般的な目安より早く交換する必要があります。

エンジンオイルの残量に問題がなければ、周辺部品の故障などによってランプが点灯したと考えられるでしょう。

オイルランプの点灯はエンジンの異常を示しているため、早期に業者へ相談することをおすすめします。

4.自分でできるオイル交換の手順

自分でオイル交換する手順をご紹介します。

(1)エンジンオイルを確認する方法

エンジンオイルのチェック(イメージ)

自分でオイル交換する場合、まずはエンジンオイルの状態や残量を確認しましょう。エンジンオイルにザラザラした感触がある場合や残量が十分にない場合は、エンジン内部に汚れなどが蓄積している可能性があります。

エンジンオイルの状態や残量を確認する方法は、下記の記事で解説しています。

(2)エンジンオイルの選び方

車種や走行環境によって、推奨されるエンジンオイルは異なります。愛車に適したエンジンオイルを選ぶときは、以下3つのポイントを把握しておきましょう。

1.エンジンオイルの粘度
2.ベースオイルの種類
3.エンジンオイルのグレード

下記の記事で詳細を解説していますので、こちらもご覧ください。

(3)オイル交換の手順

オイル交換の様子(イメージ)

オイル交換の方法は、「上抜き」と「下抜き」の2種類あります。方法によって、必要な道具と手順が異なります。

方法手順特徴
上抜きオイルレベルゲージを差し込む管に、ホースを差し込み吸い上げる・ジャッキアップする必要がない
・ドレンガスケット(エンジンオイルの漏れを防ぐ部品)を交換する必要がない
・下抜きより短時間で交換できる
・オイルチェンジャー(エンジンオイルを抜き出す道具)が必要になる
・対応していない車種やエンジンがある
下抜き車をジャッキアップ(不要な車種もある)し、オイルパンのドレンボルトを外して抜き取る・自然落下により抜き取る
・オイルパンに溜まったゴミや不純物を一緒に取り除ける
・車の下に潜り込んで作業する
・必要な道具が多い

オイル交換に必要な道具と手順は、こちらの記事でくわしく解説していますのでぜひご覧ください。

5.オイル交換を業者に依頼する場合

オイル交換を業者に依頼する場合の相場と選び方をご紹介します。

(1)業者に依頼する場合の相場

車種や使用するエンジンオイル、依頼する業者によって変動しますが、オイル交換の相場は2,500~7,500円+工賃となります。

一般的なエンジンオイルの価格は1,000〜1,500円/L程度、軽自動車に必要なエンジンオイルが2.5~3リットル、普通自動車が3〜4.5リットルです。

店舗ごとの詳細は、以下の表をご覧ください。

交換場所費用相場
カーディーラー4,000~10,000円程度
ガソリンスタンド4,000~6,000円程度
整備工場2,000~4,000円程度
カー用品店1,000~2,500円程度

オイルフィルターの交換有無など、追加サービスによっても費用が変動するため、いくつかの業者から見積もりを取り、比較することをおすすめします。

(2)依頼する業者の選び方

オイル交換を依頼する業者選びには、以下のポイントを考慮することが重要です。

1.レビューと評価

客観的な評価は業者選びに重要です。インターネット上での口コミや評価をチェックすると、実際のサービスや品質についての参考情報を得られます

2.料金

あまりに安い料金の場合は、品質やサービスが適切か不安になります。複数の業者から見積もりを取り、適正料金かを確認しましょう。追加料金の有無についても確認しておくと安心です

6.エンジンオイルの交換はグーネットピットにお任せください

エンジンオイルには、車のエンジンを円滑に動かし、寿命を延ばすといった重要な役割があるため、定期的にオイル交換する必要があります。

オイル交換を怠り、古いエンジンオイルを使い続けた場合、エンジン性能の低下や燃費の悪化、故障などのトラブルにつながります。

しかし、車種や使用状況によっても異なるため、交換のタイミングがわからない人や、自分で交換するのが難しい……と感じている人もいるでしょう。そのようなときは、グーネットピットにお任せください。

グーネットピットでは、全国の業者のなかから信頼できる最寄りの店舗を検索でき、すぐに予約を入れられます。オイル交換だけでなく、車全体のメンテナンスにも対応しています。

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グーネットピット編集部

ライタープロフィール

グーネットピット編集部

車検・点検、オイル交換、修理・塗装・板金、パーツ持ち込み取り付けなどのメンテナンス記事を制作している、
自動車整備に関するプロ集団です。愛車の整備の仕方にお困りの方々の手助けになれればと考えています。

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